マイルのため方(ANA)

 ここではANAマイレージクラブのマイルの主なため方について考えてみたいと思います。カッコ内の数字はためやすさを私が5段階で評価したものです。

1.搭乗でためる(3.5

[積算方法]

 これは航空会社ですから加算の基本になります。国内線の場合、予約時にお客様番号を言う、全日空のホームページ上で登録する、空港のスカイレコーダーに搭乗券とマイレージカードを入れる、という方法で積算できます。国際線の場合、予約時にお客様番号を言い、当日チェックイン時にマイレージカードを提示する方法で積算できます。

[ためやすさは]

 国内線の場合、例えば私が利用頻度の高い羽田−広島間での無料航空券を得るには、羽田−広島間を18.5往復すれば無料航空券がもらえます。回数券でもその費用は約70万。しかも最低でも2ヶ月に一度は搭乗しなければなりません。出張で頻繁に搭乗する人であれば、搭乗マイルだけでも十分無料航空券を得るマイルを稼ぐことができますが、私のような人では搭乗マイルのみでは無料航空券は到底もらえそうにありません。

 一方国際線では国内線より距離が長いため、マイル数は国内線より多く稼げます。しかし、正規割引運賃以外の割引運賃やツアーでは、稼げるマイルは正規の50パーセントしか加算されません。成田−ニューヨーク間の場合2.5往復で(ツアーで行った場合)、成田−北京間では11.5往復で(ツアーで行った場合)羽田−広島間の無料航空券がもらえます。アメリカやヨーロッパなどの長距離線はツアーでも距離が長いため、半分のマイルしか獲得できない場合でも結構なマイルを稼ぐことができます。年1〜2回海外旅行をする場合は、国内線の無料航空券は獲得できる割合は高くなります。しかし、アジア内では距離が短いため、国内線よりは条件はややいいですが、回数をこなさないと国内線の無料航空券を獲得するのは難しいです。

 そこで国内線ではためやすさ度は、国際線はためやすさ度はと考えられ、トータルでは3.5と考えていいと思います。


2.ツアーでためる(

[積算方法] 

 全日空スカイホリデーおよび全日空ハローツアーに参加すると旅行代金に応じてマイルを積算するというものです。私の場合、ツアー参加時にもらえる参加確認書を専用はがきに貼ってで郵送すると積算されました。

[ためやすさは]

 国内線のフリープランの場合、時期によっては2泊3日で2人利用の場合往復特割航空券よりも宿泊費込みでも安い場合があり(表参照)、この場合、搭乗マイルは正規の50パーセントですが、ツアーマイルを積算した場合、往復特割航空券ほとんど変わらないマイルを稼ぐことができます。

東京−広島間比較(平成12年1月4日〜31日)

  料金(2人利用の1人当たり) 搭乗マイル ツアーマイル
往復特割 34,000円 620   620
フリープラン 32,100円 414 200 614

 一方、国際線では、正規割引運賃以外の割引運賃とツアーでのマイル加算は同じであるため正規割引運賃以外の割引運賃と全日空ハローツアーに参加した場合では、全日空ハローツアーに参加したほうがマイルは多くたまります。

 積算マイル数は50,000円未満ですと200マイル、一番多い500,000円以上でも3,000マイルと無料航空券には程遠いマイル数しか稼げません。利用するツアーが全日空スカイホリデーおよび全日空ハローツアーのときのご褒美として考えるのがいいと思います。そこでためやすさはと考えていいと思います。 


3.ホテルでためる(

[積算方法]

 提携ホテルに宿泊したとき、マイレージカードを提示すると積算されます。

[ためやすさは]

 国内ホテルでは積算マイルは1泊200〜500マイル、海外の場合、全日空ホテルズでは1滞在1000マイル、その他の提携ホテルでは1滞在100〜500マイルです。国内ホテルはグレードの高いホテルが提携ホテルに多く、料金もそれなりに高めです。しかも、全日空ホテルズでのマイレージカード割引(予約時に申し出る必要あり)、ワンモアダイヤルでの割引以外の割引ではマイル積算できません。旅行会社等で事前にクーポンを買った場合でもマイル積算はできません。これらの割引等を使用せずにかなり安く宿泊できるところがある場合、無理してマイル積算できるホテルに泊まる必要はないと思います。

 また、国内提携ホテルでは、1泊計算のため、2泊すると2倍、3泊すると3倍積算されます(例外あり)。海外では1滞在のため連泊の場合でも1回分のマイルしか積算されません。無料航空券になるには国内の一番マイル積算が多いところで30泊する必要があります。出張で頻繁に宿泊する人はたまりやすいかもしれません。

 ためやすさは1回の利用でマイルがたまりますのでと考えていいと思います。


4.電話でためる(2.5

[積算方法]

 電話料金に応じて積算されます。KDDIの場合、「国際モバイルトーク」のポイントを申請すると、NTTコミュニケーションズ・OCNは「ポイントークプログラム」の会員になり申請するか)「ANAマイレージコース」の会員になるとマイルが積算されます。

[ためやすさは]

 電話は今の世の中必要不可欠のものでり、使用頻度が多いものであるため、マイルがたまりやすいでしょう。KDDIの場合、100円につき2マイルですが国際電話が対象、NTTコミュニケーションズ・OCNの場合、50,000円につき250マイル(ポイントークプログラム)か200円につき1マイル(ANAマイレージコース)とハードルがなかなか高いです。

 ためやすさはハードルがかなり高く設定されていますので.5と考えていいと思います。


5.レンタカーでためる(

[積算方法]

 ニッポンレンタカー・トヨタレンタカー・オリックスレンタカーは利用時にマイレージカードを提示の上、積算希望を伝えるとマイルが積算されます。また、ハーツレンタカーでは予約センターで事前予約時に積算希望の旨と、お客様番号を言い、利用当日事業所でマイレージカードを提示すると積算されます。AVISレンタカーとダラーレンタカーでは事前予約時に積算希望の旨と、お客様番号を言うと積算されます。

[ためやすさは]

 ニッポンレンタカー・トヨタレンタカー・オリックスレンタカーの場合は、利用金額100円につき1マイル積算されます。ただし、ANA優待サービス以外の割引で利用する場合や、パッケージツアーおよびクーポン券利用時はマイルは積算されません。国内線無料航空券を獲得するには150万円分利用する必要があります。一方ハーツレンタカー・AVISレンタカーは1日50マイルですので、長期利用しないとまとまったマイルは積算されません。これもレンタカーを利用したときのおまけとして考えたほうがいいと思います。ダラーレンタカーでは1回300マイルとなっています。

 ためやすさは1回の利用でマイルがたまりますのでと考えていいと思います。


6.カードでためる(

[積算方法]

 ANAカードの場合、クレジット会社に申し込むと積算されます。なお一般カードおよびワイドカードでは移行手数料が年2,100円(税込み)かかります。一方、 三井住友VISAカードとダイナースカードと楽天KCカードとアメリカン・エキスプレスカードと出光カードとバンクカードでは年会費を払い(三井住友VISAカード・バンクカード6,300円(税込み)、ダイナースカード4,200円(税込み)、楽天KCカード6,000円(税込み)、アメリカン・エキスプレスカード8,400円(税込み)、出光カードはポイントの10%)、クレジット会社に申し込むと積算されます。なお、NTTグループカードとゆめカードとライフカードと日産カードとENEOSカードとJCBカードとタカシマヤカードとAudiカードとトヨタレンタカーカードと天満屋カードとジャックスカードとフォルクスワーゲンカードと+HAPPY UCカードとエポスカードと日興プラチナデビットカードとKANKU CLUBカードは無料で移行できます。

[ためやすさは]

 ANAカード利用の場合、利用金額1,000円につき10マイル積算されます。ANAダイナースカードは利用金額10,000円につき100マイルが積算されます。日常からカードを使う人、特に毎日の食料品をカードで買うことができる場合は、ANAカードを使うとマイル獲得は非常に早く積算されます。しかも、一般カードの場合、毎年カード年会費支払時に1,000マイルが、搭乗のたびに基本マイルの10%が、ワイド(ワイドゴールド)の場合、毎年カード年会費支払時に2,000マイル(2001年のみ3,000マイル)が、搭乗のたびに基本マイルの25%が積算されます。また、特定の店舗では利用金額100円につき1マイルがボーナスで積算される(ショッピングアルファ)ということでかなりマイル稼ぎには有利な条件がそろっています。問題は年会費。一般カードでは1,837円(税込み)、ワイドカードでは8,400円(税込み)、ワイドゴールドカードおよびANAダイナースカードでは15,750円かかります。3年間かけて国内線無料航空券をためることになりますと年会費および移行手数料が響いてきますので、あまりおすすめではありません。1年で100万円以上クレジットカードを使用する場合はANAカードを持つことをおすすめします。

 一方ANAカード以外の場合、マイル移行費を払う場合はANAカードと同じ換算率の場合が多いですが、マイル移行費が無料の場合、ANAカードより換算率が悪い場合が多いのであまりお薦めではありません。

 ためやすさは毎日の食料品をカード支払ができるところが多くなってますので、年会費および移行手数料を支払ってもマイル獲得のスピードはかなり速くなり、しかもボーナスマイルが多くつきますのでと考えていいと思います。


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