・運賃計算の基本−1(本州3社の運賃計算方法)

 JR運賃は基本的には乗車したキロ数で運賃を計算します。時刻表の各路線の左側に営業キロ・換算キロ・擬制キロと書かれてあると思いますが、本州3社の幹線(時刻表の地図では黒の線で書かれている路線です)のみ、または地方交通線のみ(時刻表の地図では青の線で書かれています)を利用の場合は、乗車した営業キロを使います。幹線の場合、乗車した営業キロを本州3社内の幹線の普通運賃表に当てはめます。地方交通線の場合、乗車した営業キロを本州3社内の地方交通線の普通運賃表に当てはめます。
 幹線と地方交通線の両方を利用した場合は、幹線利用の乗車したキロ数は営業キロを、地方交通線利用の乗車したキロ数は換算キロを足します。そのキロ数を本州3社内の幹線の普通運賃表に当てはめます。
 なお、足したときの1キロ未満の端数は切り上げます。

問題

1 名古屋(東海道本線)米原間の運賃はいくらでしょうか。

 東海道本線は幹線です。幹線のみの場合は営業キロを使います。時刻表を見ますと、東京からの営業キロは、米原が445.9キロ、名古屋が366.0キロです。従いまして名古屋−米原間のキロは445.9−366.0=79.9キロとなります。1キロ未満の端数は切り上げますので80キロとなります。幹線のみの利用ですので、本州3社内の幹線の普通運賃表に当てはめますと71〜80キロのゾーンに入りますので、運賃は1,280円となります。

解答 1,280円

2 三次(芸備線)備後落合間の運賃はいくらでしょうか。
 
 芸備線は地方交通線です。地方交通線のみの場合は営業キロを使います。時刻表を見ますと広島からの営業キロは、備後落合が114.5キロ、三次が68.8キロです。従いまして、三次−備後落合間のキロは114.5−68.8=45.7キロとなります。1キロ未満の端数は切り上げますので46キロとなります。地方交通線のみの利用ですので、本州3社内の地方交通線の普通運賃表に当てはめますと42〜46キロのゾーンに入りますので、運賃は820円となります。

解答 820円

3 長野(信越本線)豊野(飯山線)戸狩野沢温泉間の運賃はいくらでしょうか。

 信越本線は幹線、飯山線は地方交通線です。幹線と地方交通線にまたがる場合は幹線の営業キロと地方交通線の換算キロを使います。 時刻表を見ますと長野−豊野間の営業キロは10.8キロ、豊野−戸狩野沢温泉間の換算キロは30.3キロです。従いまして、長
野−戸狩野沢温泉間の運賃計算キロは10.8+30.3=41.1キロとなります。1キロ未満の端数は切り上げますので42キロとなります。幹線と地方交通線の利用ですので、本州3社内の幹線の普通運賃表に当てはめますと41〜45キロのゾーンに入りますので、運賃は740円となります。

解答 740円