・運賃計算の基本−31(大人と子供の運賃・料金)

 大人は12歳以上、子供は6歳以上12歳未満と13歳未満の小学生、幼児は1歳以上6歳未満と小学校入学前の6歳、乳児は1歳未満です。
 子供の運賃、特急・急行・指定席料金は大人の半額です。5円の端数は切り捨てです。ただしJRバスのみを利用の場合は5円の端数は切り上げです。グリーン・寝台料金・乗車整理券・ライナー券は大人と子供は同額です。
 幼児の運賃・料金は、大人・子供1人につき2人までは無料になります。3人目からは子供の運賃・料金が必要になります。ただし、幼児のみが利用する場合や指定席・寝台を1人で利用する場合は子供の扱いになります。
 乳児の運賃・料金は、指定席・寝台を1人で利用する場合以外は無料となります。
 寝台については大人1人と子供1人、子供2人が1つの寝台を使用することができます。この場合運賃・特急(急行)料金はそれぞれの人数で計算しますが、寝台料金は1人分で計算します。

問題と解説

1 12歳の小学生の大宮(東北本線)盛岡間の運賃はいくらでしょうか。

 大宮(東北本線)盛岡間の営業キロは505.0キロ、1キロ未満の端数は切り上げますので505キロです。東北本線はJR東日本の幹線ですので、本州3社の幹線の運賃表を見ますと501〜520キロのゾーンに入りますので、運賃は7,980円になります。12歳の小学生は子供運賃となりますので、半額の3,990円が求める運賃となります。

解答 3,990円

2 7歳の小学生と5歳の幼児・3歳の幼児が敦賀(北陸本線)富山間を利用した場合の運賃はいくらでしょうか。

 敦賀(北陸本線)富山間の営業キロは190.2キロ、1キロ未満の端数は切り上げますので191キロです。北陸本線はJR西日本の幹線ですので、本州3社の幹線の運賃表を見ますと181〜200キロのゾーンに入りますので、運賃は3,260円になります。7歳の小学生は子供運賃となりますので、半額の1,630円になります。5歳の幼児・3歳の幼児2人は7歳の小学生が一緒に行動する場合は無料となります。従いまして、運賃は1,630円になります。

解答 1,630円

3 大人2人と2歳の幼児が平成14年2月6日に東京(新幹線普通車指定席利用)広島間を利用した場合の運賃・料金の合計はいくらでしょうか。なお、幼児は座席は使用しません。

 東京(東海道・山陽新幹線)広島間の営業キロは894.2キロ、1キロ未満の端数は切り上げますので895キロです。東海道・山陽新幹線はJR東海・西日本の幹線ですので、本州3社の幹線の運賃表を見ますと881〜920キロのゾーンに入りますので、運賃は11,340円になります。平成14年2月6日は閑散期ですので、新幹線指定席特急料金は6,510円(のぞみ利用の場合は8,140円)となります。大人2人利用で、幼児は座席を使用しないため、求める運賃・料金は(11,340円+6,510円)×2=35,700円(のぞみ利用の場合は((11,340円+8,140円)×2=38,960円)となります。

解答 35,700円(のぞみ利用の場合は38,960円)